【愛がなければ】はアメブロで40話まで書いてきました。過去に販売員で勤めてきた二十代〜三十代での経験と出会いを書いています。出会い、別れから学んだ事はたくさんありました。そんな過去の日々を綴っています。登場人物・出来事はフィクションを交えて書かせてもらっています。自分の経験、お友達からのお話、人から聞き伝えのお話、織り交ぜています。1つの作りお話として読んでもらえたら幸いです。
前回のあらすじ46話
上司が山口さんになり、仕事の進め方が大きく変化していきました。社員の中では戸惑いが起きていき…
【47話】❍呼び出し
上司が山口さんになり、約一ヶ月が過ぎたあたりから仕事の進め方が変化していました。
山口さんのやり方は、同じ商品を通常より多く発注することで原価を下げてもらうという手法でした。前の上司とはやり方が全く違っており、私達社員は戸惑いがありました。
売り場の品揃えは以前とはあきらかに違い、同じ商品ばかり並んでいる状況。アイテム数が減り、商品がワンパターンなセレクトになっていました。
社員でも感じるのですから、お客様はもっと感じていたはずです。売り上げは日に日に落ちていき、値下げ作業に追われていきました。
しかし、新商品は入荷してくるという悪循環…作業はパンク状態に。
大丈夫なのだろうか…?
皆が、感じていました。
ある日の朝、
氷川販売長からからの呼び出しがありました。2人ずつの面談で、私は江藤先輩とでした。山口さんも同席の中でした。
氷川販売長『今、アパレルを含め全社的に売り上げが落ちているのは分かっているな』
私・江藤先輩『はい』
氷川販売長『◯月商品の入荷はこれからどれぐらいあるのか、ちゃんと把握はできているか?』
私は江藤先輩は、担当しているメーカーの入荷予定数量と金額を伝えました。
氷川販売長『ここ数ヶ月の売り上げからしたら、これだけの数の商品が入荷しても売り切ることができないのはあきらかだ。分かるよな?こんなにも大量に発注したのはミスだ。』
私は思わず、山口さんに目線だけをやりました。
商品の入荷数変更を指示したのは、山口さんでした。
氷川販売長『メーカーさんに連絡して、商品入荷を止めてもらうように。』
私と江藤先輩はお叱りを受けました。
その間、山口さんは一言も発しませんでした。目線も合わせてはくれませんでした。
山口さんからの指示なのに…
内心は思いました。
私と江藤先輩は反論することもできず、氷川販売長の話を聞いていました。
江藤先輩の表情は、私同様にかたいものでした。。。
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コメント
このシリーズもとても興味津々見ています(*^-^) 上司の方なかなかですね。販売長さんやその上の方々も山口さんのやり方をどうにかするために泳がせているだけ!……と思いたいです…。部下が全員辞めたり・異動希望なんて普通じゃないですよね。会社はそこまで問題視してなかったのでしょうか?把握してなかったのなら、あり得ないと思うのですが。
モモさんの仕入れ先の方の山口さんへのセリフがあまりいい印象ではない気がしたので、波乱の予感はぷんぷんしてましたが。